実戦SEO記事
5:03 pm by admin in seo コラム
「SEO を知らない」という Web 担当者はいないのではないだろうか。Google で「SEO」と検索すると2億万ページがヒットする。
ここ数年で、すっかり Web マーケティングの定番となった SEO。数え切れない SEO 業者がいて、覚え切れないほどのサービスが存在する。しかし、正しい SEO 検証を行うことができている Web 担当者はどれくらいいるのだろうか。
SEO 業者が出している検索結果の順位変動レポートだけでは意味がない事を知ってしまった方。ぜひ、下記の方法で SEO の正しい効果検証をチェックして欲しい。
1.アクセス解析ツールを導入
最近では、アクセス解析ツールの導入は基本だが、どのツールがいいのか分からない、という方もいるのではないだろうか。その場合は、一般的に広く使われている Google Analytics で充分。広く使われている分、使用方法についての情報も多い。初心者から上級者まで、SEO 効果検証には充分なツールだ。
また、アクセス解析ツールの導入の際には、リスティング広告(有料)と自然検索(オーガニック)の区別に必要な設定(例えば、Overture のキャンペーンタグに utm_medium=cpc をつけるなど)を忘れてはならない。コンバージョンタグの設置は必須である。
2.キーワードリストのダウンロード
リスティング広告と自然検索の区別設定ができていれば、オーガニックのみのキーワード調査ができるはず。
ここで大事なのが、上位20位は意味がないということ。全ての流入キーワードをチェックしなければ意味がない。「4,985種類のキーワード」があるなら「4,985全て」をチェックすることが大事である。
また、数字をチェックする時は管理画面上ではなく、CSV にデータをエクスポートして分析しなければならない。本当に必要な数値は Google Analytics の管理画面上では見えないからだ。
キーワードの種類が500を超える場合は、Google Analytics の機能上、1回でエクスポートできない。その場合は、エクスポートを行いたい画面で、ブラウザにある URL の最後に「&limit=4,985」(取得したい数字を入れる)を追加してリロードする。
変更前:https://www.google.com/analytics/reporting/keywords?id=XXX~lts=12XX12
変更後:https://www.google.com/analytics/reporting/keywords?id=XXX~lts=12XX12&limit=4,985
画面上では変化はないが、CSV でエクスポートしてみると、全てのワードがリストされているはず。(CSV 形式(Excel)では500までしかエクスポートできない)CSV でエクスポートすると文字化けが起こるが、「RTF コンバータ」などを使ってエンコード変更をすれば問題ない。これで、やっと SEO の効果検証をするための準備完了である。
3.認知ワードと非認知ワードを区別
認知ワードとは「社名」や「サイト名」、「オリジナル商品名」、「電話番号」など、自社や自社のサイトを特定できるワードのこと。「社名」で検索するユーザーは、自社のサイトが1位であっても15位であっても、クリックしてくれる可能性が高い。もちろん「社名 中古車」などでも同じことが言える。
このように、認知ワードを含むワードでのアクセス数は、SEO 施策による順位変動に大きく影響されにくい。さらに、ニュースリリースや雑誌広告など、その他プロモーションの影響が大きいと考えられるため、SEO 効果検証には向いてない。
認知ワードと非認知ワードを区別しないでアクセス数の増加に満足しては、正しい SEO 効果検証とは言えない。つまり、SEO と関連性の高いのは「非認知ワード」である。
「非認知ワード」とは、例えば「中古車」や「賃貸マンション」、「看護師 求人」などの一般的なワードであり、自社の社名やサイト名を知らないユーザー=新規顧客である可能性が高い。SEO で最も集客しなければいけないのは、この「新規顧客」である。
SEO 効果検証でチェックしなければいけないのは、認知ワードを除いた非認知ワードによる流入数がどう変わったかということ。SEO 施策が効果的だったのであれば、非認知ワードからの流入数が増えているはずなのだ。
「検索エンジンからの流入」が増えても、また「自然検索からの流入」が増えたとしても、それは SEO の効果ではないかもしれない。正しい SEO 効果検証のためには「自然検索からの認知ワードを含まない検索パターンからの流入」をチェックする必要があるのだ。
4.ワードのグルーピング
例えば、「新宿 パソコン教室」で SEO 施策をしたとしよう。
「新宿 パソコン教室」の順位が上がって、「新宿 パソコン教室」からの訪問者数が伸びたことで、SEO 施策は成功だと満足してしまってはいけない。
ここで使用するのが、先ほど手間をかけてダウンロードした全てのワードのリスト。何千も何万もあるキーワードリストをもっと活用しよう。
ここからは社名などの認知ワードを含まない「非認知ワード」についての話となる。
「新宿」を含む検索パターンでグルーピングしよう。
「新宿」グループには「パソコン教室 新宿」、「新宿 パソコンスクール」、「パソコン教室 西新宿」、「パソコン新宿」、「新宿駅近くパソコン教室」、「新宿区役所パソコン教室」など「新宿」と「パソコン」と「教室」を含むワードが何パターンもある。
正しい SEO 施策を行っているのであれば、「新宿 パソコン教室」だけではなく、上記のグルーピングした全てのパターンからの訪問者数が増えて、グループのパターン数が増えるはずだ。
「新宿 パソコン教室」で SEO 施策をしたことで、「新宿」と「パソコン」や「教室」などの、ワードとの掛け合わせの検索エンジン評価が高まり、検索エンジン経由の間口が広がる。その結果、今までなかった検索パターンからも流入が増えることになる。
その訪問者数が月に1回、2回だからといって、無視してはいけない。
Web 担当者なら「ロングテールの“しっぽ”」という言葉を聞いたことあるだろう。グループの訪問者数が増え、グループの検索パターン数が増えるということは、ロングテールのしっぽが「より太くなり、長くなっていく」ことである。
「パソコン教室」というビックワードの順位ばかり検証しても、“しっぽ”の検証をきちんと行わないのでは、正しい SEO 効果検証とは言えない。コンバージョン率の高いワードがあるのであれば、そのワードを軸にグルーピングして、グループのアクセス状況変動をきちんと効果検証しなければ、その SEO 施策が正しいのか、転換が必要なのかは判断できない。
「どのワードのコンバージョン率が高いのか」ではなく、「どのグループのコンバージョン率が高いのか」に注目すると、今まで見えなかったコンバージョン傾向が見えるかもしれない。
SEO の効果検証は、成績発表で終わってはいけない。次のステップに進むための分析であり、次のプランに繋がらなければならないのだ。検索結果の順位だけで、PV 数と全体の流入数だけに着目するのでは、今の課題も次のプランも見えないだろう。
これだけ SEO のレベルが上がって、多くの企業で導入しているのであれば、SEO の効果検証レベルも上げて、企業にプラスになるウェブマーケティング手法にならなければ。ROI を考えるなら、ランキングで喜ぶ時代は終わった。
※上記の内容は、2010年2月1日、japan.internet.comに掲載された原稿の再利用です。japan.internet.comの方がメインであるため、このブログには1日遅れて掲載しました。
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トラックバック by sphinn.jp — 2 月 3, 2010 @ 3:42 am
SEOの重要性を改めて認識させられました!確かにそうですね。。。我々もSEO業者に多額の出費を過去に重ねてきましたが、、、その検証という概念が抜けていたようにも思います。。もっと勉強せねば・・・という気になりました!ありがとうございます!
Comment by 西宮の税理士 — 2 月 3, 2010 @ 10:44 am
>西宮の税理士
コメントありがとうございます。
SEOは単なる広告ではない分、その効果測定が難しいですが、不可能ではありません。
これからもっとSEO業界が成長するためにも、クライアントである企業様の成長が必要だと思います。
その他、効果検証やSEOについて質問などありましたらまたコメントしてください。
( Θ∀Θ)
Comment by admin — 2 月 3, 2010 @ 12:17 pm